2024/04/18
(見た目の特徴)
組み立てた状態と、バラバラにした状態。
(大きさ)
内径:75mm 縁から最深部までの深さ:11~12mm
(必要なフレーバーの量)
9.5~12.0グラム
トータルの持ち時間と炭の寿命のバランスから、個人的には10.5グラム前後で作ることが多い。
最低で9.5グラムから吸うことができる。9.5~12.0グラムであれば、ピークの持ち時間はいずれも20~25分程度で大差なく、違いはトータルの持ち時間のみ。
多めに詰めた方がピーク時の煙と香りの濃さは良いが、少なめでも火の調節をうまくすればある程度は濃いめに出すことができる。フレーバーが本体に張り付いて中のフレーバーをひっくり返す作業ができないため、燃え残りなどの無駄を考えると、12.0グラムぐらいが限界だと感じた。
(必要な炭の量)
Coco Land 2ピースと補助の炭 2ピース
(長所)
① 香りが非常にクリアに出る。
炭の雑味が少なく、蒸らした感じのテイストも良く出る。このボウルの一番の長所
② 使うフレーバーの量が少ない。
最低で9.5グラムから作ることができるので、残ったフレーバーの量と相談して使う量を決めることができる。融通がきいて良い。
③ 必要な火力を得られる時間がやや長い。
ただし、少なめのフレーバーの量で作ると、炭より先にフレーバーが尽きるので、微妙なところ。
(短所)
① 洗うのが非常に面倒くさい。
使用後は焦げたフレーバーが本体にベッタリと張り付くため、スポンジでよく洗う必要がある。あと、使い終わったらすぐに洗った方が良い。時間が経つと焦げがさらに張り付いて、より洗いにくくなる。フレーバーを入れる部分の穴に焦げが詰まっていないかにも注意する必要がある。
ちなみに、1分ほど流水にさらしたり水につけたりしておくと、焦げがふやけて少し洗いやすくなる。
② 炭の調節が分かりにくく、焦げやすい。
個人的にベストだと思うやり方は火の調節の記事に書いたが、慣れるまでは調節の仕方がかなり分かりにくい。
シリコンボウルとKaloud Lotusの組み合わせと比べると、本体が金属製なせいでボウルの温度が動きやすく、そこそこマメに調節しないとベストの状態を保てない。また、他のボウルと比べ、焦がすとリカバーに少し時間がかかり、その影響が後々まで尾を引く傾向にある。
③ ボウル全体が熱くなるので、使用中と使用直後は触れない。
炭を乗せる皿を回転させるツマミ以外、どこも持てないぐらい熱くなる。使い終わってすぐに洗おうと思っても、トングや軍手などを使わないと持つことができない。また、吸っているときに炭の位置を調節する際、注意しないと火傷をする。地味に不便。
④ シロップの多いフレーバーを吸うのに不向き。
フレーバーを入れる部分の底の穴からシロップが垂れて炭の上に落ちると、焦がしたとき以上のヒドいニオイが出る。
⑤ フレーバーの詰め方が分かりにくい。
個人的にベストだと思うやり方は作り方の記事に書いたが、慣れるまではどうにも分かりにくい。また、フンワリと薄く平らに広げて詰める必要があるため、詰める作業も気をつかい面倒くさい。
(使用感)
ランニングコストが良いことや、香りが非常にクリアに出ることなどの長所はあるが、慣れるまで色々と分かりづらいボウル。洗うのが面倒くさかったり、マメに調節しないと焦げやすかったり、基本的に使い勝手が悪い。
正直、ボウルのレビューが終わったら出番は無いな、と思う。