2024/03/17
香りについて
シッカリした酸味のクラシックなLemon系と、アルコールを模したと思われる独特の人工的なテイスト。
メインはCitrus系らしい酸味とビターさが強めのLemon系の香りで、AFのLemonあたりと似ている。クラシックなLemon系の典型。
そこに、アルコールを模したと思われるビニールっぽい人工的なビターさが混じる。これはFumariのMojito Mojoにも見られた香りで、同じ香料だと思う。
ただ、FumariのMojito Mojoよりも薄めなのと、ボディが強いクラシックなLemon系がメインなのとで、それなりに存在感はあるが強すぎる主張やクセは感じない。
むしろ、クラシックなLemon系の後に残る酸味やビターさを抑え、そのぶん独特なキレの良さと甘さが出ている。個人的には、FumariのMojito Mojoよりもこの香りが上手く活かされていると思った。
FumariのLimonchelloにはアルコールを模したと思われる香りは入っていなかったので、その点ではこちらの方がリモンチェッロらしいのかなぁ、などと思う。
クラシックなLemon系を踏襲しつつ、後味にひねりを加えた作り。
煙について
煙の量と質はAzGの平均。
クラシックなLemon系がメインであるため、やはりCitrus系に特有の酸味やビターさによるハードなノドへの当たりは感じる。
ただ、Citrus系らしいボディのある吸いごたえをAzGらしいウェットな煙で楽しめるので、個人的には非常に良いと思う。
タバコ的な重さはAzGの平均。SBやFumariより少し重いが、AFよりは軽い。
香りの持ちはAzGの平均。いくらか先にLemon系の酸味がピークアウトし、中盤からアルコールを模したと思われる香りが少し前面に出てくるので、時間による香りの変化は少々ある。
安定感はAzGの平均。強めの火加減だとLemon系の酸味が強く出すぎる。気持ち弱めの火加減で維持する方が、個人的にはフレーバーの特徴がハッキリ出ると思う。
クラシックなLemon系らしい煙。AzGらしいウェットさで、それを楽しめるのが良い。
(総評)81点
アルコールを模したビニールっぽい人工的なビターさは苦手だが、これに関しては結構好みだった。
個人的に、FumariのMojito Mojoは人工的なビターさが強すぎてゴムっぽさを感じたが、それより薄めだったのでクセは感じなかった。後味に少しメリハリを与える程度という印象。
煙を吸うときと吐くときのクラシックなLemon系の酸味のボディをそのままに、後味だけ少しキレが良くサッパリしていて、なかなかオツなMixだと思う。
ちなみに、AFのLemon:FumariのMojito Mojo=5:1ぐらいでMixすると、香り自体はこれに近いものが出来る気がする。
基本的には、AFのLemonやFumariのLimonchelloのような、シッカリした酸味のクラシックなLemon系が好きな人向け。
Citrus系と独特な人工的なキレ感という点では、TFDのPulp Frictionが好きな人の琴線にも割と触れると思う。