2023/04/26

香りについて
冷たく切り込むシャープな清涼感と、Tangiersのベースの香り。非常にシンプル。
TangiersのCane Mintのようなホンノリした甘さやビターさは無い。また、AFのMintのようなマットなテイストやグリーンな香りも無い。シンプルに清涼感のみ。
AFBMのPolar Freeze、MHのFrosty、AzBのAlaskan Iceなど同じ系統だが、Tangiersであるため、それらよりもベースの香りがずっと強い。特徴と言えば特徴。
清涼感の強さ自体は、MHのFrostyやAzBのAlaskan Iceの1/2ぐらい、AFBMのPolar Freezeの1/3ぐらいだろうか。
ここ数年で各社が1つは出している、Mixで清涼感を出す際に省スペースで済んで便利なフレーバーという感じ。それのTangiersバージョン。
ただ、Tangiersであり、他社のものと比べるとベースの香りが独特で強いので、Mixに使うにはそれが邪魔になるような気もする。
冷たく切り込むシャープで強めの清涼感、そこにハッキリしたTangiersのベースの香り。
煙について
煙の量と質はTangiersの平均。
ただ、AFBMのPolar Freezeほどではないが、連続でパカパカ吸っていると、かき氷を急いで食べたときのように背中のあたりがキューっと少しだけ痛くなる。
タバコ的な重さはTangiers Noirの平均で重い。おおよそAFの2.0~2.2倍ぐらいだと思う。
香りの持ちはTangiersの平均。時間による香りの変化も少ない。時間と共に順当に清涼感が弱まっていく。
安定感はTangiersの平均。火加減に応じて清涼感の強さが変わったりはするが、焦げたり崩れたりはしにくい。
ボウルによる香りの出方に大きな違いは無い。どのボウルで作っても清涼感にTangiersのベースの香りという感じ。
冷たくシャープな清涼感によるいくらかの吸いにくさはあるが、基本的にはTangiersの煙という感じ。
(総評)68点
吸えなくは無いが、単体で吸うならTangiersのCane Mintの方がずっといいと思った。
TangiersのCane Mintの方がホンノリした甘さやビターさがあり、清涼感以外にも楽しめる部分がある。
もしかしたらMixに使うことを想定しているのかもしれないが、それとしても他社のフレーバーとMixするにはTangiersのベースの香りが邪魔になる。
普通に考えたらAFBMのPolar FreezeやAzBのAlaskan Iceなどの方が、ベースの香りの点で汎用性が高い。正直に言うと、Tangiersでこの系統を出す必要あったのか疑問に思う。
TangiersをメインにMixしているのであれば、重さを損ねずにそこそこ省スペースで清涼感を加えられるので、もしかしたら良いかもしれない。