2024/09/01
香りについて
Lime系：Raspberry系＝3：2 ぐらいのMixだと思う。
Lime系の香りはTangiersのLimeやNew Lemon Limeに使われている香料と同じだと思う。他社のLime系に見られるライムリキュールみたいなツンとした感じが控えめで、Lime系らしさがありながらケミカルさは控えめ。
そこに、おそらくRaspberry系やCranberry系と思われる、赤いベリー類の何かだなという感じの丸みのある甘い香りが混じる。後味の部分に少々のCherry系っぽさがあるような気もしたが、Lime系の香りと混じってそう感じただけかもしれない。
酸味のような渋みが少々あるのが特徴で、アメリカの会社によくみられるBerry系とは異なり甘さ以外の部分にボディがある。AFのBerryやAFSEのBerry Blendあたりと近い系統のBerry系だと思う。Tangiersの中では、TangiersのBrambleberryがこれに近いような気がする。
Lime系らしい爽やかさがありつつ、Lime系の酸味とRaspberry系の微かな渋みが上手くあわさりボディのある仕上がりになっている。ちゃんと形になっていて偉い。
商品名は何だかよく分からない感じだが、安心して吸える王道のMix。
煙について
煙の量と質はTangiersの平均。
過度なウェットさの無い、ほどほどにソリッドな煙。少々の酸味も手伝って、Tangiersらしいなという吸いごたえ。
タバコ的な重さは箱のパッケージになってからのTangiers Noirの平均。AFより少し重いぐらい。
香りの持ちはTangiersの平均。時間による香りの変化も少ない。時間と共に順当に薄れていく。
安定感はTangiersの平均。ボウルによる香りの出方に大きな差はなかった。一応、陶器のPhunnel系で作る方が煙の質がよりスッキリとするので、香りとマッチしていると思った。このへんは好みの問題。
目立った欠点などは無く、平均的なTangiersの煙という感じ。
（総評）77点
個人的にCitrus系などのサッパリした香りが好きなので、これも普通に楽しめた。
Lime系の爽やかな香りに、Lime系の酸味とBerry系の微かな渋みが混じったテイストがボディを加えており、ちゃんと形になっていた。
フレーバー自体の香りとTangiersのベースの香りの相性が良いのか何なのか、ハッキリした理由は分からないが、個人的にTangiersのCitrus系は割と出来の良いものが多いと思っている。これも全体として見るとLime系の香りがやや強いので、ベースの香り込みでイケると思った。
何だか分からない商品名だったので警戒したが、割と王道のMix。ちなみに、ラングーンはミャンマーの首都ヤンゴンの旧称である。
TangiersのBlackberry Lime、TangiersのCherry Limeade、このあたりが好きならば試す価値はある。
