シーシャ・水タバコのフレーバーやボウルのレビューブログ byダビデ

シーシャ・水タバコについてのブログ。フレーバーのレビュー 500種類以上、ボウルのレビュー、ボウルごとの作り方や炭の調節、テクニックなど。

炭のレビュー / Fantasia Air-flow Natural Wood Charcoal

time 2015/07/25

炭のレビュー / Fantasia Air-flow Natural Wood Charcoal

Fantasia Air-flowのシリーズは、全部で4種類ある。Natural Wood、Natural Organic、Instant Lite、Coconut Coalの4種類である。
今回はNatural Wood Charcoalを試した。

(見た目)
形はフラットタイプで、一つ一つの形が非常に整っている。
30x30x17mmぐらいで、GAIAなどの他のフラットタイプよりも一回り大きい。
底面のうち片方が谷構造になっている。
Fantasia-Air-Flow-Natural-Hookah-Coals-Bowl2

(1ピースあたりの重さ)
14.0グラム
Prestige Coco CoalsやCoco Buzzと同じ、15グラムクラスの重さ。

(着火までの時間)
7分50秒前後。
Coco Naraなどの10グラムクラスよりは長いが、15グラムクラスの炭の中では最も着火が早い。

(十分な火力の得られる時間)
45~50分。
材料の木の違いからか、大きさと重さの割に短命。Coco Naraと同じか、それより少し長い程度。

(火力の印象)
Prestige Coco CoalsやCoco Buzzなどの、他の15グラムクラスの炭と比べると、火力は少し弱め
ボウルの縁から1/3ほど炭がはみ出るように置けば、序盤から風防を被せて使用できる。
15グラムクラスの大きな炭ではあるが、おおよそCoco Naraと同じ感じの調節で使用できると思う。

(ニオイや気持ち悪さ)
着火の際のニオイはそれなり。Coco Naraより少し臭うが、Coco Buzzよりは臭くない。
ただ、材料の木が違うせいか、着火の際のニオイがココナッツの炭と違う。どことなく甘いニオイがする。
いずれにせよ、換気扇を回していれば、着火後まで部屋にニオイが残ることなどは無い。
吸っているときの雑味が非常に弱い。今回レビューした中で、おそらく最も雑味が気になりにくい。雑味の感じが、ややツンとした感じのココナッツの炭と違い、どことなく甘いニオイがする。
そのため、うまい具合に雑味がフレーバーの香りの陰に隠れ、ココナッツの炭より圧倒的に気になりにくい
気持ち悪くなったり頭が痛くなったりもしない。

(使用感)
炭が小さくなるとともに、どうしても底面の谷構造が崩れてしまう。そうなると炭の座りが悪くなるので、炭の位置を変えるときの置き方に少し気を使う必要が出てくる。
アルミホイルとの接地面積が増えると、やはり雑味が出てくるので、そのあたりが少し面倒。
とはいえ、上で書いたように、そもそも目立ちにくい雑味であるため、さほど気にならない。非常に優秀。
気持ち程度だが、炭を動かす際に谷間の部分の灰を優先的にトングの先で落としてやると、空気の通り道を維持しやすい。

(総評)
吸っているときの雑味の気になりにくさが非常に優秀だと思った。ただ、底面の谷構造が崩れると、調節の仕方によっては少し雑味が出てしまうのは残念だった。
もっとも、それによって出る雑味も、他のココナッツの炭より圧倒的に気になりにくい。
また、重さの割に、十分な火力を得られる時間が短い。材料となる木の違いによるものだろう。
十分な火力を得られる時間の短さや、調節の難などもあり、中盤までがこの炭の本領だと思う。
コストパフォーマンスは良くないが、雑味の無さの点ではココナッツの炭には無い大きな魅力がある。炭の雑味の無さを追求するのであれば、オススメできる。

コメント

  • ダビデ様

    はじめまして。いつもブログを楽しく拝見しております。
    ずいぶん前のエントリーへのコメントで失礼いたします。

    少し前に海外旅行先で偶然シーシャを知り、以来、すっかりとりこになってしまいました。
    普段はお店の開いている時間に行くことができないので、もっぱら家シーシャです。ダビデさんのブログを参考にしながら楽しんでおります。

    最初のコメントが質問になってしまいまして恐縮ですが、教えていただきたいことがあり、思い切って投稿しました。

    実は、その海外旅行先で購入したのがこちらの FANTASIA NATURAL CHACHOAL です。
    シーシャについて情報も知識もなかったので、シーシャラウンジで店頭販売されていたものを、そのまま買ってきてしまいました。
    現在は他のチャコールを主に使っていて、こちらは時々使う程度です。
    なにぶん初心者なものですので焼き方が下手なのでしょう、チタンやココナラなど他の炭を焼くときと比べて、毎回”炭臭さ”を感じております。
    電熱器(800W)を使って焼いています。炭が真っ赤になるまで焼いておりますが、やはり臭いが残ってしまいます。

    ひとたび臭いを感じ始めたら気になってしまうという思い込みもあるのかもしれませんが、もし、こちらのFANTASIA CHACOALの”焼き方”について、他の炭を取り扱う時とは別に気をつけた方が良いことや、コツなどがございましたら、お手数ですがご都合のよい時に回答くださればありがたいです。

    ブログ記事を遡って拝読しておりますが、すでに書かれておられて、私が読みのがしておりましたら申し訳ございません。
    よろしくお願いいたします。
    時節柄ご自愛くださいませ。

    by ユウスケ €2016年6月27日 8:27 AM

    • はじめまして。
      読んでいただいて、ありがとうございます。
      なにぶんコメントの無いブログですので、華やぎになって大変うれしく思います。

      Coco Naraなどのココナッツ形成炭よりも、Fantasia Natural Charcoalの方が、吸っているときに炭臭さを感じるということでしょうか?
      それとも、Fantasiaの方が、着火する際に出る炭臭さが部屋に残るということでしょうか?

      前者であれば、炭を動かす作業が頻回すぎる可能性があると思います。
      形成炭や黒炭は熱せられるとまず一部から赤くなり、それが徐々に広がってゆき、最終的に全体が真っ赤になります。この黒かった部分が赤くなる段階で、炭臭さが最も出ます。
      これは最初に着火するとき以外、炭の位置を動かして黒くなっている面が露出して燃焼が再び始まるときにも起こります。
      そのため、炭を動かす作業が頻回すぎると、いつまでたっても黒い面が露出して再燃焼が起こり続けて、雑味を感じる傾向にあると思います。
      解決方法としては、煙と香りの調子が良いのであれば必要以上に炭を動かさない、炭を動かしたら少し息を吹きかけて燃焼させてから吸い始める、などがあると思います。
      ただし、上記はアルミホイルで作る場合です。Kaloud Lotusの場合、内部の炭を動かす必要が無いため、炭をいじらないのが一番だと思います。

      後者であれば、炭を焼成した後に残っている樹脂の量(一般的にはこれが多い方が低質な炭)が原因だと思います。
      残留樹脂の量は炭のメーカーにより、全体が真っ赤にする以外には出来ることがありません。
      そのため、使う炭を変えるか、換気扇を回しまくるぐらいしか、解決方法が思い浮かびません・・・
      一応、天然木の木炭を半日ほど水につけてから乾燥させて使うという実験を、過去にしたことがあります。確かに残留樹脂が抜けるようで雑味は減りましたが、これが形成炭に対しても行えるかは分かりません。また、乾燥が甘いと炭が弾けて割れます。面倒かつ危険なので、あまりオススメはしません。

      とはいえ、香りの感じ方は非常に個人差が大きく、精神状態に左右されたり、健常者でも特定の香りを感知できない嗅盲などというものもあります。
      僕が何かしらの嗅盲である可能性も含め、やはりご自身で色々と炭を試されて最もニオイが少ないと感じられる炭を見つけて乗り換えるのが一番の解決方法では、と思います。
      ホント、何の解決にもなってませんが・・・

      以前の「炭の雑味や火の調節について思うこと」や「湿度が炭の燃焼に及ぼす影響について」の記事で、ほんの少しですが炭の雑味について書いてあります。既にお読みかとは存じますが、ご参考までに。

      明確な回答を提示できず、大変歯がゆく思います。申し訳ありません。
      これからも、どうぞ宜しくお付き合いください。

      【追記】
      ご質問に対し解答が的外れでしたら、ご指摘ください。
      また改めてお返事させていただきます。

      by ダビデ €2016年6月27日 10:20 PM

  • ダビデ様

    こんばんは。ユウスケと申します。
    早速にご丁寧な返信を頂きましてありがとうございます。お忙しいなか恐れ入ります。

    >Coco Naraなどのココナッツ形成炭よりも、Fantasia Natural Charcoalの方が、吸っているときに炭臭さを感じるということでしょうか?

    はい、疑問に思っていたのは Fantasia Natural Charcoalの、吸っているときの炭臭さです。僕があいまいな質問の書き方をしてしまい、余計に手間をおかけしてしまいました。申し訳ありませんでした。

    こちらの炭は凹凸があり特徴のある形をしているため、焼き方に何か特別な要領がいるのだろうかと思案しておりました。
    しかし、お返事を拝読しまして、炭を動かす回数に思い当たる節がありますので、次に使う時は炭を動かし過ぎないよう、意識して吸うようにします。

    また、こちらのFantasia Natural Wood Charcoalは、これまでアルミホイルの時にしか使っていませんでした。今度Kaloud Lotusでも試してみます。

    ゆっくりとフレーバーを味わうのと同じく、こうしてより美味しく味わえる方法を探り当てていくのもシーシャの楽しみの一つのように感じています。ダビデ様のブログを良きガイドとさせて頂いています。

    改めまして、このたびはありがとうございました。これからも更新を楽しみにしております。

    by ユウスケ €2016年6月28日 11:04 PM

    • こんばんは。
      要点をおさえた文章を書く能力に乏しく、冗長になってしまい申し訳ありません。

      おそらく最初に全体が真っ赤になるまで着火する以外、出来ることは無いと思います。
      黒炭や形成炭の燃焼は表面から中央へと進んでいき、それと共に燃焼の起こる部分の残留樹脂も燃焼していくように思われるからです。

      これとは関係ありませんが、「コンロでの着火時間を半分程度に短縮する方法」の記事で書いたように、下から上への空気の流れが出来るようにすると、全体が真っ赤になるまでの時間が短縮されます。
      なので、上から見たときに Fantasia Natural Wood Charcoalが [<>] のような配置になるように炭を置くと、中央部分に空気の流れが出来て、全体が真っ赤になるまでの時間が少し短縮されたと思います。
      もう Fantasia Natural Wood Charcoalが手元にないので検証は出来ないのですが、着火しにくい谷構造の反対の面から火にかけて、そこが全体に赤くなったあたりで上記の配置にして、火付けを行っていた記憶があります。
      話がそれました。

      あと、Fantasia Natural Wood CharcoalはKaloud Lotusとの相性が悪い可能性があります。
      Coco Landなどのココナッツ形成炭と比べると、この炭は重さの割に十分な火力が得られる時間が短いためです。
      Kaloud Lotusは割と強めの火力を必要とするので、炭がフレーバーより先に息切れすると思います。また、この炭は大きいためKaloud Lotusの中に必要な量だけ入りきらないとも思います。
      一応ですがご留意ください。

      個人的には、火持ちやコストに問題はあるが雑味に関しては優秀な炭だと思っていたので、改めて色々と考える良い機会になりました。
      コメントありがとうございました。
      字ばかりのブログですが、これからも宜しくお付き合いください。

      by ダビデ €2016年6月29日 9:42 PM

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