2023/04/01

香りについて
マイルドな甘さの強い、外国のミルクチョコレートっぽい香り。清涼感は吸うときにノドが少しヒンヤリする程度。
チョコレートの香りは、ハーシーズのキスチョコから乳臭さを少し抜いたような感じで、FumariのMint Chocolate Chillよりマッタリした甘さと駄菓子っぽい香りが強い。一部のChocolate系に見られる独特の粉っぽさが無く、シンプルだが香りの輪郭がハッキリしていて良い。
ミントは純粋に清涼感のみといった印象で、スペアミントの香りなどは無い。清涼感はMint Chocolate Chillと同程度で、ナハラのChocolate Mintよりはずっと弱い。
なお、チョコレートの香りより先に清涼感が薄れ始めるので、中盤からはマッタリした甘さが前面に立つ。チョコレートの香りがハッキリしているのも手伝って、後半は全体に少し甘さが強くなる。
基本に忠実なAFらしい出来。チョコミントが好きであれば、大きくハズレることは無いだろう。
煙について
煙の量と質はAFの平均。ドッシリした煙が良く出る。粉っぽさは気にならないので、Chocolate系の中では吸い心地は良い部類。
タバコ的な重さはAFの平均か、それより少し軽い。平均的なSBの重さと同程度。香りの持ちはAFの平均より短い。また、チョコレートの香りより先に清涼感が薄れるので、香りの変化も少々。
シリコンボウルとKaloud Lotusで作った方が簡単に香りが良く出るが、Phunnelでもストレートでも問題なく吸える。ストレートであれば、火は少し弱めの方が香りが良く出る。序盤は風防なしで良い。安定感は問題無い。
どう作ってもそれなりに吸えるので、扱いやすくて良い。
(総評)71点
AFの割に香りの持ちが少し短いのが残念だが、序盤の香りはハッキリしていて楽しめる。ミニマルだが過不足なくチョコミントらしくまとめてくるあたりに、AFらしい作りの手堅さを感じる。
細かく作りこまれた実物のチョコレートっぽい香りを求めるなら、Mint Chocolate Chillの方が良いだろう。ただ、Mint Chocolate Chillはわずかにスペアミントの香りが入っていて、人によってはそれがクセのように感じることがあるようなので、好みの問題だと思う。
Chocolate Mint系はどれも一長一短で、これだという決定的な出来のものが無い。これも平均点はクリアしているが、他社と比べて飛び抜けて出来が良いわけではない。人的にはMint Chocolate Chillの方が好きだが、これも地に足の着いた香りで良い。
各社のChocolate Mint系を吸い比べるのであれば、試す価値は大いにある。