2024/09/01

まずは「TFDのEarl Greyの作り方について」を読んでほしい。
このフレーバーは、上の記事で書いたように作り方や火の調節を少し工夫しないと、かなり煙の質が厳しい。
レビューはこれらが出来た状態を前提に書く。
香りについて
ベルガモットの香りが強めのアールグレイといった香り。再現度は極めて高い。
最近のEarl Grey系だと、やはりLavooのRussian Teaのインパクトが非常に強かったが、安定感でそれに大きく劣るものの、香り自体は甲乙つけがたい出来。
TFDはダークリーフの香りが弱いため、Russian Teaよりもクリアで分かりやすく、ストレートにベルガモットの香りや紅茶らしいビターさが感じられる。
基本的には甘さは非常に控えめだが、煙を吐き終えた後の余韻にRussian Teaには無いごく微かな甘さがある。ベルガモットの香りの一部かもしれない。
いずれにせよ、煙を吸ったり吐いたりする際に感じられるようなハッキリした甘さは無いので、ストレートのアールグレイらしい香り。
作り方と火の調節にさえ気をつければ、香り自体は十分にLavooのRussian Teaの代用となり得る。工夫したらイケた。良かった。
煙について
煙の量はTFDの平均。煙の質は、意外だがTFDの平均かそれより少し良い。
「FDのEarl Greyの作り方について」の記事で書いたように、弱めの火加減など諸々を意識してやれば、意外にも煙の質は結構良く出せる。
タバコ的な重さはTFDの平均より軽い。SBVより少し軽いぐらい。弱めの火加減で維持することを余儀なくされるため、軽めに出るのだと思う。
香りの持ちはTFDの平均より長い。というか、これも弱めの火加減で維持する必要があるため長持ちするという感じ。
安定感は無い。開封直後よりも開封して数日経ってからの方が、いくらか火の調節が楽になった気はするが、基本的に安定感は皆無。
調節がシッカリと出来れば意外と良い煙の質が出るが、出来ないと非常にキツい煙になる。何と言うか、極端だなぁと思う。
(総評)83点
香り自体はLavooのRussian Teaと優劣つけがたい出来だが、やはり安定感の点で見劣りする。
ただ、やはり香りの出来が良いのは大きな魅力。香りのみで言えば、これかRussian Teaかは好みの問題だと思う。
TFDはダークリーフの香りが非常に控えめであるため、その点でRussian Teaよりこちらの香りの方が好きだという人もいると思う。
実際、うちの店のスタッフは「ダークリーフの香りが少ないぶんフレーバーの香りがハッキリ伝わってくるし、安定感もMixでは大きな問題にならないから、Russian Teaよりこっちの方が使いやすい」と言っていた。
ちなみに、点数は香りのみを見て高めにつけた。個人的に安定感の無いフレーバーは好きではなので、そのへんも含めた場合は点数はこれより低くなる。
安定感の点で劣るが、香り自体はLavooのRussian Teaが好きならば間違いなく気にいると思う。ポテンシャルはある。
*追記*
開封してしばらく経ってから吸い直したら、上記のような扱いにくさは大きく改善していた。
開封後に空気に晒す時間を長めに設けることで、上記の問題は解決するようである。