2024/04/27
香りについて
Coffee系:Orange=3:1ぐらいのMix。ちなみに、Sevilleはスペインの都市セビリア。
おそらく、TFDのPulp Frictionと一部同じ香料が使われており、他社のCoffee系には無い妙なキレの良さがあるのが特徴。
そのおかげで、Coffee系の香りはSBVのColombian SpiceやLavooのMean Javaと似た甘めの香りだが、それよりノドや鼻に残るビターさによるクドさや甘さがかなり控えめ。
Orange系の香りは、Coffee系の香りと独特なキレの良さの背後でホンノリと香る程度で、Orange系の香りは分かるが甘さや酸味のようなテイストまでは感じないぐらいの濃さ。
Coffee系とOrange系という他社に無いMixで、TFDのPulp Frictionのような独特なキレもあり、色々と特徴的というか意欲的だが、これはこれでキッチリと形になっていると思う。
Coffee系の香りはシッカリするのに、不思議なほどキレが良くスッキリとまとまっている。
煙について
煙の量と質はTFDの平均か、それより少し良い。
他社には珍しい独特なキレ感はあるが、ノドに障る感じは無くスムーズ。また、安定感があるため煙のボリュームも出しやすい。
タバコ的な重さはTFDの平均。おおよそSBVと同じぐらいだと思う。AFよりは重い。
香りの持ちはTFDの平均。中盤あたりで独特のキレ感が少し先にピークアウトして甘さが前に出てくるため、変化は少々ある。
安定感はTFDの平均より良い。Kaloud Lotusを使っているのであれば、火の調節は容易。高温で維持しても香りや煙の質は崩れない。
時間による香りの変化は少々あるが、優に許容範囲内。煙の量や質、扱いやすさなど、なかなか優秀な煙。
(総評)67点
個人的にCoffee系は苦手なのだが、その割には楽しんでレビューできた。
TFDのPulp Frictionの独特なキレ感が個人的に好きだったのと、このキレ感とOrange系の香りのおかげでCoffee系としては不思議なほどスッキリまとまっていて飽きにくかったのが、楽しめた理由だと思う。
TFDのMorning GloryもCoffee系だったが、あれはCream系とVanilla系の香りが強めという微妙な特徴はあるものの、基本的にはSBVのColombian SpiceやLavooのMean Javaと似た最近のアメリカの会社のCoffee系 Mixにありがちな香りで、没個性的だった。
それらと比べると、これは他社には無いCoffee系とOrange系のMixかつ、Pulp Frictionに見られた独特なキレ感があり、ハッキリした特徴と他社との差別化が感じられる。
もっとも、そもそもCoffee系は好き嫌いが大きく分かれる印象なので、基本的にはCoffee系が好きな人向けな気はする。ただ、個人的にはCoffee系は苦手だが、それでも非常に意欲的かつ面白いMixだとは思った。
一風変わったCoffee系を探しているのであれば、試す価値はある。