2024/05/03
香りについて
少々のビターさのある、スッキリしたライトな香りのCitrus系。
ちなみに、商品名の綴りはShaddokだが、おそらく文旦やザボンを意味するShaddockが正しい綴り。Yunnanは中国の雲南省のことだろう。
メインは和ミカンのような香り、あるいは酸味が非常に控えめのライトなOrange系のような香り。煙を吐き終えるときの微かなGrapefruit系に似たビターさが特徴。
ちなみに、TangiersのPomeloもザボンや文旦のことだったが、こちらの方が甘さが強めで少しボディがガッシリしている。ただ、AFのOrangeやLemonのようなクラシックなCitrus系と比べると、やはり全体に非常にソフトな仕上がり。
そのため、甘さも酸味も強めの味の濃い日本のミカンのような香りに感じる。実際の文旦は黄色いグレープフルーツの渋味を抑えて少し甘くしたような淡白な味わいの果物なので、商品名を考えると再現度は少し微妙だと思う。
Orange系に近い穏やかなCitrus系。和ミカンのような香りのOrange系は最近は割と珍しい。
煙について
煙の量と質はTangiersの平均。
Citrus系ではあるが、酸味やビターさが控えめであるため、ナハラやAFあたりのクラシックなCitrus系と比べると、煙の質はずっと穏やか。
タバコ的な重さはTangiersの平均で重い。おおよそAFの2.0~2.2倍ぐらいだろう。多くのダークリーフのフレーバーより重い。
香りの持ちはTangiersの平均。香りの変化も少なく、時間とともに順当に薄れていく感じ。
安定感はTangiersの平均か、それより少し良い。もともと酸味やビターさが控えめであるため、強めの火加減にしても酸味が強く出過ぎたりしにくく、Citrus系としては高温に耐える印象。
香りのせいもあるが、Citrus系としては穏やかな煙の質で、扱いやすさも良い。
(総評)83点
個人的にサッパリしたフルーツ系の香りが好きなので、楽しめた。
ただ、ザボンや文旦ということで考えると、TangiersのPomeloの方がスウィーティーのような他社に無い香りで、美味しいし面白いと思った。
これも和ミカンのような香りなので最近のOrange系としては珍しい仕上がりだが、探せば中東の会社のOrange系で似たようなものが少しは見つかりそうなので、Pomeloほどの目新しさは無い。
Nu HookahのGrapefruit Mintのような、主張しすぎない程度にシックなビターさがあるCitrus系が好きであれば、おそらく気にいると思う。
穏やかなOrange系にGrapefruit系のビターさが少々の、少し変わった仕上がりのCitrus系。