2024/09/01
Nu Hookahから発売されているフレーバー 35種類のレビューを掲載した。
大手通販サイトでも全種類のフレーバーが買えるわけでは無いので、いくつかは入手性が悪いが、それも含めて全てレビューした。
今回は、その中から個人的に良かったものをまとめようと思う。
ざっと書いたものを読み返してみると、どうやら82点あたりに大きな分水嶺があるようなので、それらをまとめた。
「オススメのNu Hookah」というタグも割り振ったので、よかったら参考にしてほしい。
81点以上のもの
・ Strong Mint(93点)
シャープでキリッとした強めの清涼感と、AFのMintに似たグリーンな香りが少々。
こういうAFのMintのようなグリーンな香りのするMint系で、強めの清涼感というフレーバーは地味に珍しい。
AFあたりの中東の会社のMint系を踏襲した香りながら、強めの清涼感という今っぽいMint系の要素もあり、新旧のミント両方の特徴を兼ね備えている。地味に良く出来ている。
・ Organic Mint(93点)
AFのMint:Cream with Mint=3~4:1ぐらいのMixと言った香りで、AF GoldenのFresh Mintと似ていて美味しい。
微かなCream系のテイストと、キツすぎない清涼感のおかげで、全体に穏やかで上品な仕上がりになっている。
驚くような目新しさや違いは無いが、そのぶん飽きのこない香りで、日用品として非常に優秀な出来だと思う。
・ Blue Guava(88点)
他社のGuava系よりも、マッタリした甘さが強めのGuava系。
純粋なGuava系単体かと言われると少し微妙で、少し砂糖の入ったグァバメインのフレッシュのミックスジュースのような香りに感じる。
他社のGuava系には珍しい異色の出来だが、とりあえず美味しい。
・ California Dream(86点)
パインアップル:ココナッツ:オレンジ=2:2:1ぐらいのMix。
Pineapple系とOrange系はどちらもスッキリした香りなので相性が良く、これらをCoconutのマッタリした甘い香りが覆っている。
個々の香りはハッキリしているが、どれもケミカルさが少なく馴染みが良い。香りと煙の質の相性やMixのバランスも良く、良く出来ている。
・ Sunny Moon(85点)
Lemon:Mint:Honey=2:2:1ぐらいのMix。意外と他社にもありそうで無いMix。
Lemon系とHoney系どちらもボディのあるシッカリした香りだが、それとMint系の清涼感との間に良いギャップがあり、絶妙なバランス。
他社には見られないMixのチョイスながら、非常に良くまとまっており美味しい。
・ Orange Mint(85点)
ナハラあたりの中東の会社っぽいOrange系の1つの典型といった香りで、シーシャのOrange系然としている。
AFあたりのOrangeと比べると、ビターさが控えめでスッキリしたライトな酸味が強いため、細かいことを言うとオレンジと早生みかんの中間のような香りだと思う。
無難に良く出来たOrange系の香りに、ホンノリした清涼感。目新しさは無いが、基本に忠実でソツのない作り。
・ Orange Cream(82点)
基本的にはAFのOrange with Creamと似ているが、それより少し甘さとクドさが控えめで良い。
Orange系のスッキリした甘い香りに、Cream系のマイルドなノド越し。どちらの香りもハッキリと感じられるが、うまく調和しており一体感がある。
ミニマルな作りで及第点をクリアしてくるあたり、非常にNu Hookahらしい安心して楽しめる作り。
82点以下だが個人的に良かったと思うもの
以下は点数順ではなく、個人的に良かったと思う順に並べた。
・ Fresh Guava(80点)
強めの酸味が特徴的な、他社には無いアプローチのGuava系。
AFのLemonからCitrus系の香りを抜いて酸味だけにしたようなテイストが特徴で、酸味と青臭さの主張が半々ぐらいで面白い。
・ Kiwi(80点)
やや酸っぱめのヨーグルトに申し訳程度にキウイを入れて作った、ヨーグルトシェイクやラッシーのような香り。
極めて微かだがCoconut系に似た香りが入っているようで、これによりヨーグルトシェイクやラッシーのような香りになっているのだと思う。
キウイかと言われると微妙で再現度は高くないが、サッパリしたフルーツのラッシー系と割り切れば、他社には珍しい香りで美味しい。
・ Cool Lemon(79点)
クラシックなLemon系の香りと、スペアミントの香りの強いGum系の香りMix。
Lemon系の香りがNu Hookahらしいクラシックな作りのに対し、Gum系の香りと濃さのバランスは今どきで、コントラストが絶妙。
主張の強すぎないGum系の香りが、Lemon系の酸味とビターさに対する程良いアクセントになっていて良い。
・ Blue Orange
Grapefruit系に似た引き締まったビターさが特徴の、キレのあるOrange系。
Orange系らしさをキッチリ残しつつ、ビターさに主眼が置かれている点で他社のOrange系には珍しいアプローチで良く出来ている。
・ Gum Mastic(79点)
松ヤニなどの針葉樹の樹脂を薄めたような香り、あるいはヒノキ風呂を濃くしたような香り。
いくらかCardamon系を思い出させるが、カルダモンの香りは樹脂やレモンの皮やショウガを混ぜたような香りと表現されることもあるので、なんとなく納得。
AFのGum Masticと似ているが、それより甘さが控えめで、より全体にスッキリしていて良かった。
・ Coconut(80点)
ココナッツの皮の内側の白い部分をミキサーにかけて絞ったココナッツミルク、あるいはココナッツチップを噛んでいるときのような香り。
個人的にはCoconut系だとSB SerpentのAfter Burnerがマッタリした甘さとクセの無さで一番好きだが、これも良く出来ていると思った。
一部のCoconut系は煙を吐き終えた後の余韻にゴムっぽさのような変なクセがあったりするが、そういったことが無いのが良かった。
ただし、シリコンボウルで作るか陶器のPhunnel系で作るかで、かなり煙と香りの出方に違いがあり、個人的にはシリコンボウルで作る方が美味しいと思った。
・ Pan Razna(77点)
白檀や抹香のような香木っぽい香りと、レモングラスのような後味。
お香や香木のような少しツンとした鼻を抜ける薬品っぽい香りがメインで、甘さなどはなく妙にスッキリしている。
クセと言うかアクセントの感じは強いが、それでいてノドに残る甘さなどは無く、独特なキレがある。妙にクセになる香り。
・ Grapefruit Mint(77点)
酸味が強めでビターさはやや控えめなGrapefruit系の香りと、そこそこの清涼感。
Grapefruit系の香りはAFのGrapefruitと少し似ているが、それよりもスッキリしたクリアな酸味が強く、渋味のようなテイストは控えめ。
ややもするとビターさが少し強すぎて後味にクセを感じるAFのGrapefruitが、より万人受けしそうな方向に微調整されている。
・ Margarita(77点)
やや硬質で透明感のあるスッキリした薄味のLime系、非常にキレが良い。
アルコールを表現したと思われる少々ビニールっぽい人工的なビターさがホンノリと感じられるが、GLあたりのカクテル系と比べるとずっと控えめ。
人工的なビターさが、全体に少々の硬質なキレやアクセントを与えており、絶妙なバランスだと思う。
・ Pineapple(78点)
他社のPineapple系と比べて飛び抜けた出来では無いが、やはりNu Hookahらしく無難に良く出来ている。
中東の会社にありそうなPineapple系の香りだが、少し酸味と甘さが強めで全体にやや濃い口なのが特徴で、AFのPineappleより香りの輪郭がハッキリしているのが良い。
最近のアメリカの会社のPineapple系は人工的な感じが気になる人は、試す価値がある。
まとめ
AF:Fumari=2:1ぐらいで混ぜたみたいな煙の質で、香りも中東系の会社の名作を踏襲しつつ少し今っぽく練り直したような作りのものが多い。
最近のアメリカの会社としては少しソリッドな満足感のある煙の量と質で、香りもミニマルに最低限をクリアしている。
ただ、個人的にAF GoldenのFresh Mintが好きであるため、Nu Hookahが全体にAFと似た作りなのも相まって、Mint系の点数がガバガバになっている感はある。
ちなみに、個人的にNu Hookahの中で好きなものを5つほど挙げると、Blue Guava、Strong Mint、Sunny Moon、Kiwi、Gum Masticである。
全体に粒ぞろいでゲテモノも無いので、全体数の割にアタリの数が多い。AFのフレーバーが好きであれば、割とどれを買ってもハズレないだろう。